この度、弊社を定期的にご利用くださっているお客様からお話を伺える機会をいただきました。
【パーム】
ご主人様の搬送をお受けするようになったのは、ご入院されている病院の相談員の方から「寝たきりの患者様をご自宅の2階にあるベッドまで運んでいただけますか」というご相談をいただいたのがきっかけでした。
【Y様(奥様)】
はい。主人は心筋梗塞で植込型補助人工心臓を装着したのですが、もともと私の介助で自宅の階段の昇り降りも出来てたんです。通院も私の運転で通えてました。その後、脳出血の後遺症で寝たきりになってしまったんです。
実は「どうやって連れて帰ろうか」と悩んでたんです。下見にこられたとき「できない」って言われたらどうしようか不安でした
パームは搬送までに、運び出しのルートやご自宅の環境を観るため下見に伺うようにしています。
Y様のご自宅は3階建ての戸建で、家族の共有スペースが2階にあることから、介護ベッドは2階に設置してありました。
玄関からの移動距離も長く廊下や階段の幅が狭いこと、ご主人様の身長や体重を考慮すると、パームのスタッフ2名が搬送用担架を「横並び」で抱える方法が安全と判断しました。
対面で抱えるよりもスペース確保ができ、安全性は増すからです。また、患者様の体にかかる負荷も減ります。
【Y様】
下見のとき、主人をベッドまで運ぶ手順や費用のことを詳しく説明してくださったので、安心してお任せできると思いました。
【パーム】
ありがとうございます。
退院当日、病院を出発しご自宅に予定通り到着。玄関先にストレッチャーを横付けし、専用担架のショルダーベルトに担ぎ手のスタッフ2名が体を通し、肩を支点にしてご主人様を抱え上げました。
自宅内には曲がり角に柱、壁には障害となる物もあります。患者様の頭や足先がそれらに接触しないように移動します。特に植込み型補助人工心臓のコントローラーがあるので落下や配線が損傷しないように細心の注意を払いました。
2名の担ぎ手は互いに声をかけ合いながら、転倒しないよう足運びのタイミングを合わせ廊下や階段を一歩一歩進み、2階ベッドへの搬送を終了。
Y様や待機されていた訪問看護ステーションのスタッフ様から「お帰りなさい」の声がかけられます。
ご主人様も安堵の表情を浮かべられ、全員がホッとした明るい表情になられました。
この日から、Y様とパームのお付き合いが始まりました。
【パーム】
パームに搬送をご依頼くださる理由を率直にお聞かせください。
【Y様】
とても丁寧で信頼できるからですね。主人にも聞きましたが「苦痛はない」し「別段注文もない」と言っています。
いつも本当に感謝しかないですよ。
【パーム】
ありがとうございます。
【Y様】
実はパームさん、丁寧な搬送をされると病院内の看護師さんの間で評判になってるんですよ。
訪問看護ステーションのスタッフさんも息の合った搬送方法に感心されていました。
【パーム】
大変うれしいお言葉です。ありがとうございます。
ところで、最後に大変お聞きしにくいことではありますが、費用についてご意見やご感想をお聞かせいただけませんでしょうか?
【Y様】
不満ありませんよ。他にも薦めても良いと思っているくらいですよ!
【パーム】
ありがとうございます。本日はお忙しい中、お時間を作っていただいき本当にありがとうございました。
帰り際、Y様は1枚の写真を取り出され、私たちに見せてくださいました。
綺麗に咲く桜の下で、Y様とご主人様、病院のスタッフ様と撮られた写真です。
【Y様】
病院の近くに桜があって病院の人が撮ってくれたんですよ。以前は車椅子で通院できたのでその際に見に行ったときの写真です。
写真に映る方々の笑顔が印象的でした。
【Y様】
桜のタイミングに合うかわからないけど、病院に連れて行っていただいたときに、どこか寄り道出来そうな良いところがあれば、行っていただけますか? 調べておくので・・・。
【パーム】
是非、寄り道しましょう!
今回、お忙しいなかお時間を頂けたY様に感謝したします。そして、うれしい言葉を聞けたことは、これからの励みになります。
そして、これからも精進です。